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Risperidoneによる心停止からの蘇生:論文が掲載されました

  • 長嶺敬彦
  • 2017年1月16日
  • 読了時間: 2分

突然死は統合失調症患者さんでは大きな問題です。不整脈による心停止は一刻を争う救命処置が大切です。risperidoneでの低体温から心室細動になりましたが、蘇生に成功した症例の論文”Complete Recovery from Cardiac Arrest Caused by Risperidone-induced Hypothermia”がInn Clin Neirosciに掲載され、ネットで閲覧が可能になりました(下記アドレス)。

[http://innovationscns.com/complete-recovery-from-cardiac-arrest-caused-by-risperidone-induced-hypothermia/]

著しい低体温は稀な合併症ですが、受容体プロフィールからはα1遮断作用などがある場合には注意する必要があります。抗精神病薬はHERGカリウムチャネルへの親和性があり、用量依存的にQT延長から突然死に至るリスクがあります。投与初期や用量を増やすときは、心電図をモニターすることが突然死の予防につながります。上記の報告はまったく後遺症を残さず救命できた症例で、経過の心電図でも低体温でのJ波なども観察されました。薬を中止して1週間後には心電図は完全に正常に戻りました。

また精神科での不整脈での救急蘇生方法に関しては、下記Int Med J.に掲載された論文に詳しく方法を書きましたので参考にしてください。

Nagamine T. Emergency Cardiovascular Care for Psychiatric Patients with Sudden Cardiac Arrest; The CBA2 Method. Int Med J.2016;23(6):605-606.

[Abstract]

The CBA2 is an acronym that represents "compression", "breathing", "adrenaline", and "automated external defibrillator".

To rescue cardiac arrest patients taking antipsychotics, the defibrillator under earlier administration of adrenaline should be used as rapidly as possible, with continuous chest compressions and appropriate ventilation.

[RB2. Complete recovery from cardiac arrest caused by risperidone-induced hypothermia.]

 
 
 

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