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致死的な悪性症候群(Life-threatening Neuroleptic Malignant Syndrome )の病態

悪性症候群は、ドパミン拮抗薬(一般的には抗精神病薬)への曝露に関連する、まれで特異な病態である。病態は完全には解明されておらず、横紋筋融解症から急性腎障害や多臓器不全に進行する症例がある。致死的に至る症例は、横紋筋融解症の合併とともにカルシウム代謝の障害が起こっている可能性がある。短期間に可逆性の筋の石灰化を認めることがある。急性腎不全を合併した横紋筋融解症の症例では、乏尿期には石灰化とともに筋へのカルシウムの沈着で低カルシウム血症が観察され、続いて利尿期になると筋肉からのカルシウムが血中に移行し高カルシウム血症が発生する。重篤な全身状態やカルシウム代謝障害が起こるメカニズムは解明されていないが、セロトニン症候群でも同様に重篤な症例が起こることがある。両者はまったく異なる病態であるが、セロトニンとドパミンのバランスは同様で、低ドパミン状態が起こり、これが免疫系に影響することが病態を形成している可能性がある。低ドパミン状態が免疫系に与える影響を研究することで、重篤な悪性症候群やセロトニン症候群の新たな治療方法が考案できる可能性がある(1)。

(文献)

(1)Nagamine T. Life-threatening Neuroleptic Malignant Syndrome and Its Mechanism. Intern Med. 2024 Sep 4. doi: 10.2169/internalmedicine.4410-24.

 

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